THE QUEEN BEE バストロンボーンパート演奏してみた【僕が思う3つのコツ】
ジャズ・バストロンボーン奏者の服部陽介です!
「ビッグバンドのバストロンボーンパートを上手く吹く方法を知りたい!」
「バストロンボーンでジャズを演奏することになったけど、どうやって吹くの?」
この記事はそんな方に向けて書いています。
今回は"THE QUEEN BEE"を演奏してみました。
THE QUEEN BEEを上手に吹くには?
THE QUEEN BEEって?
THE QUEEN BEEはカウント・ベイシー楽団のアルバム『Straight Ahead』に収録されている1曲で、Sammy Nesiticoによって作編曲されました。
楽譜が市販されていることもあり、学生バンドや社会人ビッグバンドで良く演奏されます。
ミディアムテンポで心地よくSWINGする1曲で、難易度もやさしいので取り組みやすいナンバーです。
THE QUEEN BEEを上手く吹く3つのコツ
- アーティキュレーションを正確に!
- バケットミュートを上手く使え!
- ダイナミクスをオーバーに!
1.アーティキュレーションを正確に!
この楽譜、とっても丁寧に作られていて、アーティキュレーション(スタッカート、アクセント、テヌート等)が事細かに書かれています。
しかし、それを「なんとな~く」吹いていませんか?
ベイシー楽団の演奏を聴くと、アーティキュレーションが丁寧に演奏されていることがわかります。
特に、スタッカートがついている4分音符は「ピッ、ピッ」と、とても短く吹いています。
楽譜に書かれているアーティキュレーションをしっかり丁寧に演奏してみましょう。
2. バケットミュートを上手に使え!
この曲の前半部分は「バケットミュート」を使って演奏されています。
そもそも、バケットミュートとは何?かといいますと
こんな形のミュートで中に綿がはいっています。
え、動画で使ってるのと違うやん!と思われそうですが、僕が使っているのはソフトーンミュートといって、バケットミュートの代用として良く使われます。(現ベイシー楽団が来日した際も使ってました)
話がそれてしまいましたが、バケットミュートを上手くつかうとはどういうことでしょうか?
ミュート=弱音器 と訳されそう思っている方も多いと思います。
僕は、ミュートというのはエフェクターで音響効果を与えるための道具だと考えています。
だって、音を小さくするためだったら小さく吹いたらいいだけですからね。
なので、バケットミュートを付けているときはミュートがしっかり振動して鳴っていることが肝心です。
バケットミュートを付けている分音が小さくなってしまうので、実際の音量記号よりやや大きめに吹くのがいいでしょう。
(この項目は文章で説明するのがムズいな、、、)
3. ダイナミクスをオーバーに!
ベイシー楽団の演奏を聴くと、曲の後半部分、レッテル[I]の一小節前からレッテル[K]にかけて音量の大小の幅(ダイナミクス)がかなり大きいです。
このダイナミクスの幅がベイシー楽団の魅力の一つで、これを上手くできるかどうかがお客さんを演奏に惹き込ませられるかどうかが決まります。
自分ではダイナミクスをきちんとつけているつもりでも意外と聴いている人には伝わらないものです。
なので、「これでもか!」というくらいオーバーに極端にダイナミクスをつけるのがいいでしょう。
特にレッテル[J]の7小節目のfffからpに一瞬で変わるところはこの曲の見せ場のひとつです。
さらに上達するには?
もっと言いたいことはたくさんあるのですが、文章では伝えるのは難しいですね(T_T)
もっと上達したい!知りたい!というひとはぜひ個人レッスンを受けに来て下さい。
主に大阪・兵庫、たまに四日市・名古屋でレッスンをしています。
時間帯にもよりますがオンラインレッスンもやってます。
お問い合わせは
からお願いします。
まずは
- アーティキュレーションを正確に!
- バケットミュートを上手く使え!
- ダイナミクスをオーバーに!
の3つを守って演奏してみて下さい!
最後にカメラの方を向いているのはカメラ目線にするためじゃないですよ(笑)
IN STAND(譜面台に向けて吹く)の指示があるからです。
この記事が誰かのお役に立てれば幸いです♪