カウント・ベイシー楽団のWIND MACHINE バストロンボーンパート吹いてみた【タイミングが命!】
こんばんは!
ジャズ・バストロンボーン奏者の服部陽介です。
「ビッグバンドのバストロンボーンを吹いているんだけど何か上手く行かないんだよな~?」
「もっとバストロンボーンで低音をかっこよく吹く方法を知りたい!」
ビッグバンドでバストロンボーンパートを約15年吹き続けてきた服部がそんな方に向けて、
そして、自分自身の修行のためこの記事を書いています。
今回はカウント・ベイシー楽団の『WIND MACHINE』を吹いてみました。
「テンポが速い曲を演奏する時、何か上手く行かないなぁ、ってことありませんか?」
なぜ、テンポが速い曲が上手く演奏できないのでしょうか?
WIND MACHINEを題材に考えていきましょう!
ファスト・テンポの『WIND MACHINE』を上手く演奏するには?
WIND MACHINEってどんな曲?
WIND MACHINEは1975年にCount Basie Orchestraの『Basie Big Band』というアルバムで発表された楽曲で、その後Montreux Jazz Festival '79でのライブ演奏を収録した『On The Road』でも演奏されています。
その名の通り、快速なアップテンポナンバーで譜面が市販されていることもあり、学生バンドや社会人ビッグバンドでもよく取り上げられるナンバーです。
作編曲は70年代のベイシー楽団に沢山の曲を提供したSammy Nesticoです。
なぜ、バストロでテンポの速い曲を演奏するのが難しいか?
そりゃテンポが速いからゆっくりの曲より難しいでしょ!というそもそも論は置いておきましょう。
その問題は、ゆっくりのテンポから譜読みをすれはWIND MACHINEに関してはクリアできます。
なぜ、バストロで難しいのか?というのがポイントです。
楽器がでかい
楽器が大きい分、楽器が鳴りきるのに時間がかかります。
マウスピースもでかい
マウスピースが大きい分、タンギングやリップスラーに小回りがきかず素早いプレイが難しいです。
音域が低い
低い音はどうしても発音が遅れがちになります。
そんな事わかっとるわい!と思われそうですが普段から意識できています?
意外と忘れがちで基礎練習の時から常に意識していないといざ曲をやる時にできないものです。
それをわかった上で解決するためにやってしまう間違った方法が以下の3つです。
間違った3つの解決策
- 早めに吹く
- タンギングを強くする
- 速い息で吹く
1. 早めに吹く
「楽器が鳴るのが遅いんだったら早めに吹けばいいじゃん!」と考えがちですが、ただ早めに吹いてもタイミングが合わずアンサンブルしません。
2. タンギングを強くする
タンギングを強くすると舌のモーションが大きくなり、結果、発音が悪くなり逆に音の出だしが遅くなります。
3. 速い息で吹く
テンポが速いのでそれに合わせて速い息を吹き込んでしまうのは逆効果です。なぜなら、低い音はゆっくり息をいれないとしっかり振動しないからです。
じゃあ、具体的な解決方法は?
WIND MACHINE攻略にあたって僕が提示したい具体的な目標設定は
「ひとつひとつの音を適切なタイミングで丁寧に当てる」
です。
野球で例えるなら、投手が投げた球をタイミングよく芯をとらえてバットに当てヒットさせることです。
ホームランはいらないのです。(とりあえず)
そして、野球の場合はどんな球が飛んでくるかわかりませんが、音楽には楽譜があるのでどんな音がやってくるのかわかっています。
バストロンボーンプレイヤーはホームランばかりを狙いがちです。
しかし、ホームランを狙って大きく振ったバットもボールに当たらなければ意味がないのです。
まず、一つ一つの音を綺麗にヒットさせていきましょう。
自分の録音した音を、音がぐにゃっとしていないか?発音が遅れていないか?
ストイックに聴いてみて下さい。
まとめ
話が長くなってしまったので今日はこの辺にしときましょう。
「いや!どうやって綺麗に音をヒットさせればいいんだよ!」
「どのタイミングで吹くのがいいんだよ!」
そんな声が聞こえてきそうですが、僕は疲れました。
またの機会にお話しましょう。
さらに上達するには!?
「早く教えろよ!」とか「もっと具体的なアドバイスをよこせ」というかたはぜひレッスンを受けに来て下さい。
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